レジンホイールとは

レジンホイールは、砥粒を固定するための結合材として熱硬化性の合成樹脂を使用しています。この樹脂ボンドの特徴は、柔軟性が高いことにあり、加工時の表面仕上げが滑らかになり、優れた仕上がりを実現します。さらに、レジンボンドは新しい砥粒が表面に出やすいため、研削中も鋭利な状態を維持しやすいのが特長です。ただし、その柔らかさゆえに、耐久性には注意が必要です。特に仕上げ加工で多く使用されています。

ボンド種構造特徴
レジンボンド・マトリックス構造
 樹脂(フェノール系、 ポリイミド系)ボンド
・砥粒を弾性的に保持し、使用時に当たりがソフト

チッピングが出にくい

レジンボンドホイールは、研削時の被削材の欠けやすさ、いわゆる「チッピング」を大幅に減少させる特性を持っています。このホイールの柔軟性が、研削中の衝撃を効果的に吸収する役割を果たします。その結果、被削材への加工負荷が分散され、欠けを最小限に抑えることができます。

優れた切れ味

レジンボンドホイールの特性として、ボンドが樹脂性質を持つため、砥粒が頻繁に新しい切れ刃を露出させる「自生作用」が活発に行われます。この現象は、砥粒が継続的に新鮮な切れ刃を提供することを意味し、その結果、研削時に一貫してシャープな研削性能を維持することができます。

レジンホイールの被削材

レジンホイールは、多くの被削材に対して優れた研削性能を持っています。特に、超硬合金やサーメットなどの加工困難な材料に対しても、このホイールは効果的です。

ジェイテクトグラインディングツールのレジンホイール

レボメイト

新開発のレボメイトは結合剤と砥粒を刷新。「研削時に後退しやすく、砥粒突き出しを維持する新開発結合剤」「切れ味の持続性が良い高靭性砥粒」「砥粒の加工負荷を均等にする高分散構造」の特長を持ち、SiC、アルミナ、超硬といった硬脆材研削においてドレスインターバル延長を実現し、生産性向上に貢献します。

テラメイト

切れ味に優れたレジンボンドホイール。ボンドのヤング率を高く設定することにより研削時の砥粒の沈み込みが少なく,砥粒突き出し量が確保できるため高能率な研削が可能です。

ジェイテクトグラインディングツールの技術

トヨタグループでの長年のエンジン部品加工の経験を基に、独自のホイール・ドレッサ開発技術を培いました。この技術力を活かして、お客様の具体的なニーズや要望に合わせたホイール・ドレッサの提案を行います。複雑な形状や特殊な材質の加工にも対応できるホイール・ドレッサを開発し、お客様の生産効率や品質の向上をサポートします。

技術資料

半導体治具研削用レジンホイール

金型研削用レジンホイール

ダイヤモンド&CBNホイール

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