メタルホイールとは

メタルホイールは、研削用のホイールの中で、金属を結合素材として採用しているタイプです。このホイールは、特に固い素材や研削熱の大きい研削作業に最適です。金属を使用することで、砥粒が均等に固定され、ホイールの持続的な切れ味と耐久性が確保されます。また、金属の特性により、研削中のホイールの性能が安定します。さらに、研削時の抵抗が少なく、ホイールの熱劣化も軽減されるのが特徴です。

ボンド種構造特徴
メタルボンド・マトリックス構造 金属 (銅、錫など)ボンド
・砥粒を強固に保持
・耐熱性が高い

長寿命

メタルボンドホイールは、他の結合材を使用したホイールに比べて、耐久性が高いとされています。金属の結合材は、砥粒をしっかりと固定し、長時間の使用にも耐えることができるため、長寿命を実現しています。

切れ味の持続性

メタルボンドホイールの金属結合材は、砥粒を強固に固定します。この性質により、ホイールが材料を研削する際、砥粒が均等に材料の表面に接触することができます。結果として、ホイールの切れ味が長時間持続し、研削初期と同じような性能で作業を続けることができます。これは、一貫した仕上がり品質を求める作業において、非常に有利となります。

メタルホイールの被削材

メタルホイールは高速鋼やハイス鋼(SKH)のような高硬度の鋼材、ダイス用の鋼(SKD)などの特殊鋼、炭素を主成分とする焼き入れ後の鋼材などで使用されることが多く、連続的な加工や多くの取り代が必要な作業で効果的に研削できます。

ジェイテクトグラインディングツールのメタルホイール

テラメイトMT3

メタルホイールはその強靭さから、工具・金型分野,セラミックスや航空宇宙分野における高能率研削に多くご使用されます。弊社新メタルホイール(MT3)ではフィラーや砥粒種の調整により、従来品に対してドレス性が2.7倍となり、研削性能を向上しました。

ウルトラメイト

結合剤に金属を採用、耐熱性と熱伝導性に優れており、長寿命です。通常メタルホイールはツルーイング・ドレッシング性と切れ味に於いてレジンボンドホイールと比較して難点がありますが、ウルトラメイトは特殊潤滑剤によりこの点に改善を加えたホイールです。

ジェイテクトグラインディングツールの技術

トヨタグループでの長年のエンジン部品加工の経験を基に、独自のホイール・ドレッサ開発技術を培いました。この技術力を活かして、お客様の具体的なニーズや要望に合わせたホイール・ドレッサの提案を行います。複雑な形状や特殊な材質の加工にも対応できるホイール・ドレッサを開発し、お客様の生産効率や品質の向上をサポートします。

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