研削加工には研削焼けや表面粗さ、ビビリや過度な摩耗など、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。研削加工における問題とそのトラブルシューティングの方法を紹介します。

ダイヤモンド・CBNホイール

トラブル状況考えられる原因処置および対策
表面粗さが悪いホイールのバランス不良ホイールのバランスを取る
研削時の送り速度が速過ぎる、
または切込み量が大き過ぎる
研削時の送り速度を遅くするか、
切込み量を小さくする
クーラント不良
クーラント液を注ぐ位置が悪い
最適なクーラントを選定する
研削点に直接供給する
クーラントろ過装置を改善する
砥粒の粒度が粗い細かい粒度を選定する
ホイールの周速度が低過ぎる最適なホイール周速度に変更する
研削焼けホイールの目つぶれ、
または目詰まり
ホイールを十分ドレッシングする
ドレッシング時の送り速度を速くする
切込み量を大きくする
クーラント不良
クーラント液を注ぐ位置が悪い
最適なクーラントを選定する
研削点に直接供給する
クーラントろ過装置を改善する
研削能率が高すぎる研削時の送り速度を遅くする
切込み量を小さくする
送りマーク、スクラッチの発生ホイール形状崩れホイールを十分ツルーイングする
テーブル速度が速いテーブル速度を遅くする
クーラント液の汚れクーラント液を新しくする
クーラントろ過装置を改善する
ホイール寿命が短いホイール仕様が不適切集中度を上げる。粗い粒度を選定する
結合度を上げる
研削能率が高すぎる研削事時の送り速度を遅くする
切込み量を小さくする
詳しい資料は下記よりダウンロードいただけます

ダイヤモンドドレッサ

トラブル状況考えられる原因処置および対策
表面粗さが粗い駆動装置の剛性不足駆動装置の軸受剛性を測定する
ロータリドレッサの回転精度を測定する
ダイヤモンドの摩耗ロータリドレッサのダイヤモンド突出置を測定する
ドレスアウトタイム不足ドレスタイムアウトを長くする
クーラント液の汚れクーラント液を交換する
研削焼けの発生クーラント液の不足クーラント液の量とノズルの方向、位置を調べる
ドレス条件不適合切込み速度を速くする
ドレスアウトタイムを短くする
ドレス量を大きくする
砥石仕様の不適合砥石の結合度を軟らかくする
砥石の組織を粗にする
ロータリドレッサ仕様の不適合ダイヤモンドの突出量を調べる
ダイヤモンドの分布密度を粗くする
(石抜き、ヘリカル溝を入れる)
ビビリの発生振動駆動装置の軸受剛性を測定する
駆動装置の送り装置の剛性を測定する
砥石回転数とロータリドレッサの回転比を調べる
砥石軸とロータリドレッサの回転精度を調べる
ロータリドレッサの駆動力の強化を図る
砥石のバランスを調べる
ドレス中の音が大きい(連続音)砥石とドレッサのアンバランスバランスを調べる
ドレッシング抵抗の過大切込み速度を遅くする
相対速度を速くする
ドレス中の音が大きい(断続音)駆動装置の剛性不足剛性を調べる
ドレッシング抵抗の過大切込み速度を遅くする
相対速度を速くする
異常摩耗クーラント液の注水不足クーラントの量とノズルの方向、位置を調べる
作用点に注水されているか調べる
ドレス条件不適合切込み速度が過大でないか調べる
切込み量が過大でないか調べる
砥石仕様の不適合砥粒の種類を調べる(WA,GC)
結合度·組織を調べる
振動発生ドレッサ駆動装置、送り機構の剛性を測定する
砥石軸の剛性を測定する
砥石のバランスを調べる

研削に関するどんなお悩みでもご相談ください。研削加工の技術者が回答します。

お客様の被削材を弊社設備でテスト加工し、研削結果をご報告します。

砥石の無料貸出を行っております。御社設備でのテスト加工が可能です。