INTERVIEW 材料や条件など
無限のパターンから
最適解を探る。

中井太一
開発部 基礎開発室
2009年入社
工学部生命・物質工学科卒

新しい材料や工法を見つける仕事。

大学では、家庭用洗剤の主成分である物質など、有機化学と呼ばれる分野の研究をしていました。入社後は量産ラインの現場から、国家的プロジェクト、現在の開発まで幅広い仕事に携わっています。国家的プロジェクトでは、当社製品であるダイヤモンドを使った工具(工業用砥石)を新しい技術で作る方法を探していました。今は、砥石を作るための材料・工法・構造の開発に取り組んでいます。お客さまが砥石で何を削りたいのか、どんな形にしたいのか、切れ味と耐久性のバランスを考える仕事です。切れ味が良すぎると砥石自体がすぐ使えなくなり、たくさんの砥石が必要になってコストが高くなってしまいます。そこで、お客さまに合った最適な砥石を作るための開発を行っているんです。

画期的な新製品を自由な発想で作り出していく。

砥石の表面には砥粒(とりゅう)と呼ばれる粒が付いています。砥粒は人工ダイヤモンドとCBN(ダイヤモンドとほぼ同じ構造の化合物)の2種類です。開発では大学や材料メーカーと協力して、材料の配合や焼成の条件を少しずつ変えながら数十種類のパターンの試作品を作り、その品質を検証していきます。仕事のやりがいは、これまでの常識にとらわれず自分の自由な発想が活かせること。さらに、基礎開発だけではなく材料や工法、最終製品までトータルに手がけられるのが楽しいです。当社が使う材料には大きく分けてセラミック(ガラス)・樹脂・金属がありますが、いつか僕がまったく新しい4つめの材料を使った製品を作り出したい。そしてそれが会社の代表製品となり、日本のモノづくりに貢献できれば最高ですね。

入社後の成長ポイント

自分から積極的に
取り組めるようになった。

いつも上司や先輩からの指示を待っているような指示待ちでは、自由な発想を活かした開発は難しいと思います。だからこそ、自分自身で主体的に考えて、「僕ならではのやり方」を少しずつ確立できるようになりました。

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